ご存じですか?帯状疱疹は、80歳までに約3人に1人がかかる身近な病気です。
30年以上にわたり、子どもの水ぼうそう(水瘡)予防に使用されてきた
水痘ワクチンが、50歳以上の方の帯状疱疹予防に使用できるようになりました。
帯状疱疹は、ワクチンで予防できる感染症です。
水ぼうそう(水痘)は子どもの頃かかった、ワクチンを打った、という人も多いことと思います。
ワクチンの免疫期間は短く約10年、自然感染の場合でも20年くらいで免疫が低下し始めると言われています。40年以上たつと危険レベルに達すると考えられており、50歳以降に帯状疱疹にかかる人が急激に増えるのはそのせいだと考えられています。 免疫が下がるせいで発症し、痛みが激しく長く続くこともあります。
水痘と帯状疱疹のウィルスは同じなので、帯状疱疹を予防することが期待できます。
臨床試験では発症率は半減、発症しても症状は軽くで済むようで、後遺症が残るケースも3分の1程度という報告があります。
50歳以上になったら、帯状疱疹対策として水痘ワクチンの接種をお勧めします。
帯状疱疹は、「みずぼうそう(水痘)」にかかったことのある人がなる病気で、水ぶくれを伴う赤い発疹が、体の左右どちらかに帯状にでます。
チクチク、ピリピリ、ズキズキ、強い痛みを伴うことが多く、発疹が治っても、長い間(3~6ヵ月以上)痛みが続くこともあります。
水ぼうそう
全身に発疹・痛み
潜伏期
症状なし
帯状疱疹
体の一部に発疹・痛み
後遺症
患部に痛みが残る
●こんな症状があったら帯状疱疹かも?
□ブツブツの中に水ぶくれも交じっている
□体の右半身、または左半身だけにブツブツがある
□赤み、ブツブツ、水ぶくれが帯のように横に連なっている
□皮膚の赤み、ブツブツ、水ぶくれができる前に痛みがあった
□痛みは皮膚の症状が出た場所と同じところだった
□体の右半身、または左半身だけに痛みを感じる
□ピリピリ、チクチクと神経を刺激されるような痛みだ
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あてはまれば、まずは当院にご相談ください
●帯状疱疹になったら・・・生活上の注意
□処方された薬は確実にのむ
□患部は冷やさない
□できるだけ安静に
□入浴で体を温めるのは痛みに効果的
□疱疹ができている場所は刺激しない
□顔にできているときは、低刺激性の日焼け止めを